海外留学との比較

国外留学と海外留学との違い

国内留学が良い点

  • 海外で万が一、病気になった際、けがをした際にきちんとした対応・対処を受けられるか心配であるが、国内ではその点の問題がない。
  • 外国人が朝から晩までみっちりとついてくれる。(海外語学留学の多くは、午前中のみ授業をして、午後はフリーの時間となります。このときに、積極的な方は街に繰り出して、現地の人々との交流を図ることができますが、多くの日本人は、日本人同士で固まってしまい、貴重な時間を無駄にしてしまうことが見受けられます。)
  • 海外では治安の問題(テロやスリなど)がある。
  • 金銭的負担が少ない。(航空運賃分くらいで、国内留学1〜2週間を体験できる)

海外留学が良い点

  • 海外の実際の空気・雰囲気は現地でないと味わえない。(海外の文化・背景や現地の人々との体験は実際に肌で感じないと理解できません)
  • 事故や病気に対する不安はあるけれども、一つ一つの経験が(命にかかわることがなければ)本人を大きく成長させる。

結論

海外留学との比較

したがって、どちらがよいか?ということは、一言では言えません。

言葉を学ぶということは、その背後にある文化や、それを形成してきたその国の人々を深く知ることであり、その土地に行かなければ得られないものです。そういった意味では、「海外留学」の存在意義は大きいです。
一方、授業以外の時間などの講師の配置などを徹底させたり、日本人の弱点を知り尽くした日本人がカリキュラム作成を指導し、日本人への指導に習熟した外国人講師が指導を担当することを考えれば、短期間に効果的に語学力を向上させるという点においては「国内留学」の存在意義はそれに勝るものであります。

ですから、国内留学を単なる海外留学のお手軽版だと考えるのは適切ではありません。したがって、両者の長所・短所を把握し、使い分けをすることをお勧めします。

また、「海外留学」をする準備段階として、前もって「国内留学」を体験することで、実際の「海外留学」の際には、自信を持って臨むことができるため、その体験をより有意義なものとさせることもできるでしょう。恐る恐るの海外留学と、ワクワクしながらの海外留学では、その結果は、まったく違ったものになると思います。事前準備なしの一年間の海外留学による成果と比較して、2週間の国内留学の後の半年間の海外留学による成果が同じ、もしくはそれ以上というケースはざらだと考えます。

そして、実際に「海外留学」を終え、高い語学力を得た方でも長期間使わないでいると、その語学力はどんどん錆付いてしまいます。ですから、定期的に短期間でも「国内留学」をすることで、語学力のメンテナンス・向上を図るという利用の仕方もあります。