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したがって、どちらがよいか?ということは、一言では言えません。
言葉を学ぶということは、その背後にある文化や、それを形成してきたその国の人々を深く知ることであり、その土地に行かなければ得られないものです。そういった意味では、「海外留学」の存在意義は大きいです。
一方、授業以外の時間などの講師の配置などを徹底させたり、日本人の弱点を知り尽くした日本人がカリキュラム作成を指導し、日本人への指導に習熟した外国人講師が指導を担当することを考えれば、短期間に効果的に語学力を向上させるという点においては「国内留学」の存在意義はそれに勝るものであります。
ですから、国内留学を単なる海外留学のお手軽版だと考えるのは適切ではありません。したがって、両者の長所・短所を把握し、使い分けをすることをお勧めします。
また、「海外留学」をする準備段階として、前もって「国内留学」を体験することで、実際の「海外留学」の際には、自信を持って臨むことができるため、その体験をより有意義なものとさせることもできるでしょう。恐る恐るの海外留学と、ワクワクしながらの海外留学では、その結果は、まったく違ったものになると思います。事前準備なしの一年間の海外留学による成果と比較して、2週間の国内留学の後の半年間の海外留学による成果が同じ、もしくはそれ以上というケースはざらだと考えます。
そして、実際に「海外留学」を終え、高い語学力を得た方でも長期間使わないでいると、その語学力はどんどん錆付いてしまいます。ですから、定期的に短期間でも「国内留学」をすることで、語学力のメンテナンス・向上を図るという利用の仕方もあります。